ISO環境重視の中で企業は節約に苦労する

EUから始まった環境問題に対する世界的な取り組みへの認識は今では世界中に浸透する様になりました。持続可能な社会実現のために日本でも大企業では環境マネジメントシステム基準ISO14001の取得が当たり前になりました。

 

私は長い間、大手の電機メーカの製品開発部門に所属していましたが3Rを旗頭に、紙、ゴミ、電気の節約への取り組みは年々厳しくなって行きました。

 

紙の節約と言えばまず会議に使う様々な配布資料の削減です。会議中にプロジェクターに映される資料は殆どペーパーレスになりました。

 

製品開発部門と言えば、会議に必要な資料は非常に多くなります。昔は配布資料のコピーに数時間も
若手社員が動員されていました。

 

今はそんな悪しき習慣は無くなりました。分厚い紙の資料をめくりながら会議に参加する姿は、今は
民間ではあんまり見られなくなっているでしょう。

 

会議に参加するメンバーも世界各地に離れています。紙の資料でやり取りする時代は終わりました。
昔はコピーした紙の裏を使うと言う、節約の方法もありましたがそれはコピー機の寿命を短くするだけです。

 

ゴミは開発部門では多種多様です。鉄、銅、アルミの金属部品から、プラスチック、ビニールの化学部品、そして木材や、発砲スチロール等をすべて細かく分別して廃棄することが義務付けられました。燃える部品でも燃えない部品でも、さらに細かく分別しなればなりません。

 

その分別する種類は軽く10種類を超えていました。
製品開発部門ですから外部業者には任せません。すべて自分達でバラバラに分解して破壊しなければ
なりません。

 

電気の節約も厳しいものでした。実験室の電気代は毎月数百万円単位になります。ですから最新の省エネ設備の動向とその導入価格は常に掴んでおく必要がありました。
24時間フル稼働で継続しなければならない実験を如何に短期で片付けるか、シミュレーション技術の
動向にも気をつけねばなりません。

 

そんな大きな努力以外に、昼休みの各部屋の照明の消灯や、帰宅時の事務機、通信機器の電源チェック様々な取組がありました。

 

何れはこれらの取り組みもAIやIoTの進化でスケールアップすることでしょう。
環境を破壊してきた技術が進化して、この環境危機を克服して欲しいと願うばかりです。